被災者励ます写真と言葉てあわせ 来年版カレンダーを製作

一関市川崎町門崎の常堅寺(後藤泰彦住職)を拠点に活動する一般社団法人てあわせは、東日本大震災の被災者に元気や希望を持ってもらおうと、後藤住職が毎日写真動画共有アプリ・インスタグラムに投稿している写真と言葉を収録した2021年版のカレンダーの製作を進めている。苦しむ人たちに寄り添い、そっと背中を押してきたカレンダー。4作目となる21年版は震災の被災者のほか新型コロナウイルスの感染拡大で日々緊張を強いられている医療従事者や福祉関係者にも多く届けたいという。
後藤住職は津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市出身。震災後にてあわせを設立、自ら代表を務め、同市や釜石市、大槌町、宮城県気仙沼市などに桜の苗木を計1000本植えるプロジェクトに取り組み、17年に目標を達成。歌による心の復興支援や子供食堂への応援、写経・写仏体験をする寺子屋カフェの開設なども行い、各地の高齢者や子供たちを支援している。
復興を支援する中で慰霊や鎮魂、希望、勇気といった思いを込めた花の写真や仏教の言葉などをインスタグラムに毎日投稿するようになり、閲覧した人たちから「癒やされた」「心に響く」など多くのコメントが寄せられるようになった。
「てあわせ花言葉」と題したカレンダーは投稿した写真と言葉からよりすぐったものを収録し、18年版から製作している。21年版は月めくり式で、表紙はヒマワリの写真と「顔晴れ人間」、犬と猫の石像の写真と「前向き上向き青空見あげ」という言葉を入れインスタグラムと公式サイトの2次元コードも掲載した。各月のカレンダーは5点ほどの写真と「星に願いを天に祈りを」「勝っても負けても花いちもんめ」などの言葉を載せ、震災が発生した11日の欄には「てあわせの日」と記している。
カレンダーは今月下旬完成を予定し2000部を製作する。同法人の協賛者(協賛金1口1000円)に配布するほか、希望する被災者や病院などの医療従事者、高齢者施設などの福祉関係者に無料で送る。申し込みは12月半ばごろまで。
後藤住職は「震災直後の頃、被災地ではみんなが落ち込み、何も手に着かないような状態だったが、津波で折れた桜の枝から花が咲いたことが希望になったりした。人が立ち上がる時は花や自然、人の言葉から勇気をもらう。花や言葉を通じその人のエネルギーを引き出し、立ち上がるきっかけづくりにしてもらえればありがたい」と話す。
協賛を希望する人は、郵便番号、住所、氏名、口数を明記し、同市川崎町門崎字館畑309にはがきで申し込む。申し込みがあった人にカレンダーと振替用紙を同封する。ファクス0191(43)4006=、電子メール=taigon510@gmail.com=でも受け付ける。
一関市川崎町を拠点に活動する一般社団法人てあわせが震災復興や医療従事者らの支援として製作を進めている2021年版カレンダー「てあわせ花言葉」

