岩手日報に掲載|ペットロスを分かち合う「合同供養祭」オンライン参加募集

2022年8月10日付の岩手日報社会面に、一関市川崎町・常堅寺の後藤泰彦住職の取り組みが掲載されました。
ペットロス 分かち合う
一関・常堅寺の後藤泰彦住職
わが家の愛犬ナナの初盆と一緒にペット供養をしませんか―。一関市川崎町の常堅寺(後藤泰彦住職)は、13日から3日間、オンラインで行う合同供養祭への参加を呼びかける。ペットロスに悩み、苦しみを抱える人たちの心のケアに役立つと思い立った後藤さん(62)の胸の内には、介護の末、最期をみとった老犬との日々があった。
「ナナが涙を流したんです」と後藤さん。一家が3年近く介護した雌の柴犬ナナ。おむつ生活も長い。目も見えず、耳も聞こえないはずなのに今年1月、16歳の老犬の目から2粒の涙がこぼれた。
「感謝の涙、もう一つは別れの涙だったんじゃないかな」。その後数時間後、命の尊さを教えてくれたナナは目を閉じ、再び開くことはなかった。
2005年に生後2カ月で迎えた「家族」。交流サイト(SNS)で愛犬の死を伝えると、300件のお悔やみメッセージが寄せられた。悲しみの波を一度乗り越えると、喪失感はなかった。火葬や葬儀、四十九日法要も執り行い「きちんとお別れできたことが心の浄化につながった」。東日本大震災を契機に終末期患者や被災者の悲嘆に向き合ってきた後藤さんは振り返る。
長引く新型コロナウイルス禍により、ペットと過ごす時間が増える一方、ペットロスを感じる飼い主は多いという。それはペットが死んでも、誰からも別れの言葉をかけてもらえず、悲しみが内にこもってはき出せないからだと、後藤さんは指摘する。
「法事や葬儀という別れの儀式を経験することでペットの死を自覚し、受け入れる。グリーフ(深い悲しみ)ケアに役立つ」。SNSを活用して、ペットロスの悲しみに暮れる飼い主に幅広く参加してもらう取り組みがこの合同供養祭だ。
高齢者や子どもの支援団体で、後藤さんが理事長を務める「てあわせ」と共同で11日、てあわせ常堅寺LINE公式アカウントを開設する。参加希望者はこのアカウントに登録すると、ペットの写真やメッセージを送ることができ、お盆供養の動画を視聴できる。参加は無料。寺は送られたペットの名を記した卒塔婆を祭壇にまつり供養する。
問い合わせは常堅寺(0191-43-3932)へ。
