
蝉しぐれが響きわたり、夏もいよいよ盛りを迎えました。
暑さに包まれる毎日の中でも、木陰の風や夕暮れの空に、ふと心が落ち着く瞬間があります。
仏教では、こうした心の静けさを「清涼(しょうりょう)」とあらわします。
それは、外の気温ではなく、心の内に吹く涼やかな風のことです。
忙しさや不安、怒りに心を奪われそうなとき、一度立ち止まり、静かに呼吸を感じてみましょう。
それだけでも、心に小さな「清涼」が訪れます。
すぐには変わらなくても、心に涼風を通す時間を大切に過ごしましょう。
この夏が、皆さまにとって心穏やかな日々となりますように。
どうぞ、8月も健やかにお過ごしください。合掌