お仏壇とは?

お仏壇は、ただ単にご先祖さまをおまつりするだけの場所ではありません。お仏壇の中は仏さまのおいでになる世界、須弥山(しゅみせん)をあらわしており、中心に本尊さまがまつられています。そうです、お寺の本堂と同じです。お仏壇は「家庭の中のお寺」なのです。

お仏壇の本尊さまとは?

私たち曹洞宗の本尊さまは、仏教の開祖である釈迦牟尼仏お釈迦さまです。お釈迦さまは、私たちのこの生命をどのように生きればよいのかを、お示しくださいました。お仏壇にはお釈迦さまをおまつりします。基本的には、お釈迦さまだけでよいのですが、お釈迦さまと道元禅師、瑩山禅師の「一仏両祖(いちぶつりょうそ)」のお絵像をお掛けする場合には、中央にお掛けします。すでに、お釈迦さまがおまつりしてある場合には、その後ろにお掛けします。「一仏両祖」とは、本尊さまのお釈迦さま、大本山永平寺を開かれた道元禅師、大本山總持寺 を開かれた瑩山禅師のことです。一仏両祖のお絵像をお求めになるときは、菩提寺にお願いし、求めてください。

仏壇のおまつりの仕方を教えてください

お仏壇の中心はお釈迦さまです。
お仏壇のおまつりの仕方について、まず、最も大切なことは、お仏壇の中心はお釈迦さまであることを、はっきりと心にとめることです。
お仏壇の上段中央に、木彫りや鋳造のお釈迦さまのお像をまつります。

仏壇のお位牌の置く位置について教えてください

ご先祖さまのお位牌は、お釈迦さまの左右におまつりし、古いお位牌は向かって右に、新しいお位牌は左におまつりします。親類、縁者のお位牌等がある場合には、この順におまつりします。
お位牌が多くなり、お仏壇が狭くなった場合は、「繰り出し位牌」や「合同牌」にしたり、「○○家先祖代々」にまとめることができますので、菩提寺にご相談ください。

仏壇のお供え物の置く位置について教えてください

お供え物は、本尊さまやご先祖さま、故人が“いますがごとく” お供えします。お供え
物は、5つのお供えが基本です。香り・線香・お香・花・灯明・お水・飲食(お霊膳:れい
ぜん)・果物・菓子・嗜好品などの5つです。
ご飯に限らず、皆さんが召しあがる食事を、お供えしてください。そして、お供えした物
は無駄にしないように、いただけるものは皆で分け合っていただきましょう。また、いた
だきものをした時は、必ず一度、お仏壇にお供えするようにいたしましょう。
お茶やお水をお供えする器のことを、茶湯器(ちゃとうき)といい、中段の中央にお供えしま
す。茶湯器が一つの場合、ご飯(お仏餉:ぶっしょう) は、茶湯器の右横にお供えします。茶
湯器が二つの場合は、真ん中がお仏餉です。お菓子や果物は、高杯(たかつき)に盛りつけて
茶湯器の左右(逆の場合もある) にお供えします。
なお、お線香は煙をお供えするのではありません。よい香りをお供えするのです。お線香
の匂いが苦手という方は、他の香りのハーブ等を、おまいりごとにお供えしてもよいでし
ょう。
精霊簿:しょうれいぼ(過去帳)は、見やすい位置に置くようにします。また、毎朝めくっ
て、その日のページになるようにしてください。

仏壇の下段には何を置きますか?

下段には向かって左側より花立て、香炉こうろ、ロウソク立ての三具足(さんぐそく)
を置きます。
香炉にも表と裏があります。三本足の場合には、手前に一本の足がくるようにします。
おまいりの必要品は下段に整えます。
日常、おまいりするために必要なリン・カネやお経本、数珠(じゅず)等は、下段または
引き出しの中に置きます。木魚(もくぎょ)がある場合は、木魚を右に、リンを左に置きま
す。リンだけの場合は、右に置いてください。また、お仏壇の中が手狭になったときは、
前机を置くとよいでしょう。
以上、標準的なお仏壇のおまつりの仕方について紹介しましたが、現在では家具調のお仏
壇のようにコンパクトなものもありますので、分からないことは、菩提寺にお聞きしまし
ょう。

日々おとなえしたい時は、どのようにすれば良いですか?

朝の洗面をすませたら、朝食前にお仏壇にご飯やお水、お茶などをお供えし、お花の
お水をかえます。
はじめに、姿勢を正し、お釈迦さまを仰ぎます。次に、呼吸を整え気持ちを落ちつかせま
す。これは、坐禅に通じる作法です。
ロウソクに火を灯し、お線香に一本火をつけ、すこし押しいただいてお上げし、リンを三
度鳴らします。
次に、合掌して一礼をします。
合掌のまま、「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」または、「南無帰依仏(なむきえぶつ)、
南無帰依法(なむきえほう)、南無帰依僧(なむきえそう)」とお唱えします。
唱え終わったら、リンを三度鳴らし、合掌のまま一礼します。
お仏壇は、その家に住んでいる人の心のよりどころです。
お子さんのいるご家庭では、小さいころから共にお参りをする時間をもちたいものです。
毎日のおまいりの積み重ねが、まごころに生きる姿勢を育むのです。
うれしいにつけ、悲しいにつけ、お仏壇のお釈迦さまにご報告し、曹洞宗檀信徒として人
生の指針が常にお釈迦さまの教えにある生活をいたしましょう。